2005年11月1日

昨日はハロウィーンだったせいか、ドイツでも妖怪や怪物のお面をかぶった子どもや大人が、町をうろうろしていました。またテレビでも、「ローズマリーの赤ちゃん」のような怪奇映画を上映しておりました。アメリカ嫌いのドイツ人も、こういうところはアメリカの影響を受けているようです。以前のドイツでは、これほどハロウィーンで仮装している人々を見かけなかったような気がします。

先日アメリカに行った時、ヨーロッパよりも幽霊に関する話をよく耳にしました。いわゆる超自然問題については、どうもアメリカ人の方がヨーロッパ人よりも、強い関心を持っているようです。特に南部のテキサスではいちどホテルの会議室で霊媒を真ん中に座らせて、降霊術を行っている模様を見たことがありますし、本当に幽霊が出る家に行ったこともあります。東部や西部とは違った、強い土俗性を感じ、「やはりテキサスだなあ」と思ったものです。ワシントンですら、ヨーロッパ以上に占い師の店が目につきました。

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ドイツの政治も魑魅魍魎(ちみもうりょう)の世界です。シュレーダーなきあとSPD(社会民主党)を代表して連立交渉にあたっていたミュンテフェリング党首が、幹事長に推していた候補が昨日の決選投票で、左派代表の候補に負けたことから、今日党首辞任を発表したのです。これを受けて、経済大臣に内定していたバイエルン州のシュトイバー首相が、経済大臣にならず、メルケル政権にも加わらない意向を固めたのです。メルケル政権は、まだ発足しない内から、混乱し、弱体化することになりました。ここのところドイツ政治について色々原稿を書いている身としては、困った展開です。